子供名義の証券口座で贈与税がかかる失敗事例3選【後悔しないために】

子供名義の証券口座で贈与税がかかる失敗事例3選【後悔しないために】

子供用の証券口座(未成年口座)を作って将来のために投資をしておこう!

という方は多いと思いますが

子供の名義だから将来的に「贈与税」がかからないんでしょ?

と思ってるあなた

お お ま ち が い です!!

何も考えずに子供名義の口座を作ってポンポンと振り込んで
いざ子供が20歳になったときに口座を渡すと、場合によっては多額の贈与税が発生するケースもありえます。

かくいう私も「子供名義だからその時点で贈与税かからないでしょー」
と思っちゃってました。

同じような犠牲者を増やさないために
「贈与税がかかる失敗事例」をご紹介します。

【関連記事】私のポートフォリオは次の記事で公開しています!

子供名義の証券口座で贈与税がかかる失敗事例3選【後悔しないために】

結論から言います。

子供名義の証券口座(未成年口座)で投資をした場合に
次のようなことをすると贈与税が発生します。

・年間110万円以上口座に入れていた
・「贈与契約書」を残していなかった
・現金で入金していた

贈与税の税率は3000万円以上だと55%です!!
半分以上税金でもっていかれてしまいます・・・

子供の将来のために貯めていたのに
いざ子供に渡すときに税金で半分持っていかれたら
これほど悲しいことはありません・・・

子供用の名義の証券口座を作ること自体は悪いことではないです。
むしろ「親のお金」ときっちりと管理を分けることが出来るため
手を付けにくいという観点からも良いことだと思います

今回の記事では

・贈与税がかからないようにするには?
・未成年口座は何歳まで有効?期限切れたらどうなるのか?
・実際に私が運用している未成年口座ポートフォリオ公開!

の内容でお送りします。
では見ていきましょう。

この記事は、20代~40代のこれから子供のために未成年口座を開設して投資を始めようとしている方向けの記事です。
一緒に学んで、損の無い資産運用をしていきましょう。

※ちょこちょこ解説を入れてますが、専門家ではないのであくまでざっくりと。
自分の知識の範囲内での解説です。ご了承ください

※株は必ずしも儲かる商品ではありません。元本割れのリスクをしっかりと把握して
自己責任でやりましょう

未成年口座で贈与税が発生する失敗事例3選

次の3つが失敗事例になります。

・年間110万円以上口座に入れていた
・「贈与契約書」を残していなかった
・現金で入金していた

1つ1つみていきましょう

【贈与税が発生する事例】年間110万円以上口座に入れていた

親から子供にお金を渡す場合に特定の目的が無ければ贈与税がかかります。

え!子供にお金渡すのに税金とられるの?!

そうなんです。まずこれにびっくりですよね。

ただし、次のような目的があれば
それは非課税(税金がかからない)となります。

①生活費
②教育費
③住宅資金
④結婚、子育て資金

親が子にお金を渡すのはほとんどが①か②なので
普段は「贈与税」なんて気にすることなく生活が出来ます。

ただし「証券口座で投資をする」となると
これは上記のどれにも当てはまらないため贈与とみなされます。

ただし、贈与には

「年間110万円までは非課税」という神のルールがあります。

つまり教育、住宅、結婚、子育てに該当しない名目で110万円以上を親から子に渡すと
そこには贈与税が発生します。
子供名義の口座で株を購入する場合は年間110万円以内に収めることで
この神ルール(110万円以内は非課税)を使用して贈与税の発生を防ぐことが出来ます。

後に示しますが「年間110万円以内だった」という証拠も合わせて残す必要があります。

【贈与税が発生する事例】「贈与契約書」を残していなかった

こつこつと毎年100万円(110万円以内)を子供名義の口座に入金
20歳になって2000万円貯まった口座をサプライズで子供にプレゼント!!

年間110万円以内だから贈与税の対象外いぇーい!

とはなりません。

ここで重要なのは

「受け取り側(子供)がそのお金を自分のものだと認識したタイミング」が贈与のタイミングです

そのため、毎年の100万円は子供は認識していないため贈与ではなく
20歳になって2000万円を受け取ったタイミングが贈与となってしまいます。
この、「子供が認知せずに親が子供の名義の口座にお金を預金すること」を名義預金と言います。

※名義預金は贈与税ではなく、相続税の対象とみなされます

このようなことにならないためには

毎年、親から子供の口座へと金銭の贈与があったことを
「子供」が認識したことを書面に残します。→これが贈与契約書です。

0歳の子供では認識するのは無理なのでは?
これに関しては、親が子供の法定代理人として認識することで契約が成立します。
18歳未満の法定代理人は親となります。
そのため18歳未満の間は親が書面を代理で交わすことで贈与契約書が作れます。

「このくらいの金額を口座に入れてるんだよ」というのを子供に話しておくことも必要でしょう。

【贈与税が発生する事例】現金で入金していた

未成年口座へは子供名義の預金口座から入金します。

この子供名義の預金口座への入金を現金で行ってしまうと
お金の流れが証拠として残りません。

これを防ぐために、子供用名義の預金口座への入金は
親名義の口座から直接入金するとよいでしょう。

これによって「年間110万円以内であった」ということの証拠として
口座の入出金履歴が使用できます。

贈与税はバレるのか?
バレます。次のようなときにバレることが多いです。
・大きな買い物(不動産などのような数千万くらいの)をした
・贈与者が亡くなった
このようなタイミングで税務署からの調査が入ります。
そこで過去に遡って調査をしていくうえでバレることが多いらしいです。

後からバレると「延滞税」「無申告課税」など税が上乗せになります。

そうならないためにもしっかりと履歴を残して
申告を怠らないようにしましょう。

子供名義の証券口座【未成年口座】は最終的にどうなるの?子供が成人したら?

ここまでで「未成年口座」において贈与税が発生しない方法を学びました。

ここからは

・「未成年口座」はいつまで親が運用できるのか?
・引き渡しタイミングはいつなのか?

について見ていきましょう

0歳~15歳未満まで

未成年口座は、親が親権者として管理します。
実際に取引をするのは親です。


この間は年間110万円を超えないように投資を行い
贈与契約書を毎年作成。
かつ、子供が理解できる年齢になったら口座の存在を教えておくとよいと思います。

15歳~20歳未満まで

原則として「親」が取引をしますが
希望をすれば「子供本人」が取引を行うことも可能です。

子供としっかりと話し合いをしどちらが管理していくか
決めておくと良いと思います。

20歳以上

未成年口座を子供に引き渡します。
このときアカウント、パスワードが新規になって完全に子供名義と変わります。

未成年口座から総合口座に変わります。
特定口座とするかどうかなどはこの時に決めます。

特定口座とは?
源泉徴収の有無を選択できます。「有り」にすれば
配当金などは所得税が天引きされて入金されるため
確定申告が不要となります。

以上が、未成年口座の年齢ごとの取り扱いとなります。

15歳で管理を子供に任せるかどうかの判断が必要です。
また20歳以上で完全に子供の名義のアカウントと変わり、パスワードなども新規で設定しなおしとなります

贈与契約書のフォーマットについて

贈与契約書はこちらのリンクからダウンロードできます。

参考:千葉銀行

このフォーマットは贈与契約書の中でも
未成年の場合の注意書きもある仕様となっているため使い勝手が良いのでおすすめです。

未成年口座のポートフォリオ例(なかマネバージョン)

未成年口座におけるポートフォリオは自分の口座より特段気を使います。。。
なんたって子供の将来のお金です。慎重に運用を行いたいところです。

私は次のことに気を付けてポートフォリオを組みました。

・低リスク
・個別銘柄ではなくETF
・分散投資
・債券などの株式以外もポートフォリオに入れる

私のポートフォリオは次になります

銘柄ティッカー購入口数
SPDRゴールド・シェアGLD3口
新興国ETFVWO8口
全世界ETFVT10口
S&P500ETFVOO5口
米国高配当株ETFVYM10口
先進国(米国除く)ETFVEA10口
S&P500高配当株ETFSPYD20口
米国債券ETFAGG7口

運用開始が2021年の6月。実際の運用結果については
当ブログで随時公開していこうと思います。

今のところややマイナスです笑
ただし、配当金は順調に入ってるので長期投資としてはやはり良いと思います!

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口座開設は無料なので、まずは証券口座を作るところから!
子供の将来に向けてしっかりと資産運用してあげましょう!

まとめ

未成年口座における「贈与税」に関する注意点をまとめました。

やってはいけないのは次の3つ

・年間110万円以上口座に入れていた
・「贈与契約書」を残していなかった
・現金で入金していた

子供の将来に関するお金は重要です。
ライフプランを設計していついつまでにいくらのお金が必要なのかを
しっかりと把握して20年後、30年後にむけて資産を貯めておく必要があります。

預金とするか投資とするかはその人の考え方により異なりますが
どちらの選択肢を取るにしても
贈与税はきっちりと対策を行うようにしたいとこです。

どのように資産運用をすればよいか?こちらの本が最近読んだ中でのおすすめです。
厚切りジェイソンさんはETFでなんと資産2億円に。芸人さんの本なだけあって
投資関係の本の中では断トツで読みやすかったです!

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なかマネ

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!