商談会初心者が疑問に思う
問屋との商談、ロットと卸値はどの程度にすればよいのか?
※卸値についてはこちらの記事に書きました
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今回は「ロットの相場」
問屋との商談におけるロット数はどのように決めればよいのか?
今回の記事ではロットを決める重要な4つの要素について解説します
この4つの要素がしっかり会社で決まっていればロット数は機械的に決めることが出来ます。
この記事の簡単な用語解説
問屋 ・・・ メーカーと小売店の間を受け持つ業者
ロット・・・ 発注の最小単位
入り数・・・ 1ケース当たりの商品の数
この記事は知識ゼロからラーメン店が物販を初めて初年度490万を売り上げるまでのストーリー14話目です
最初から読む※最初から読むことで物販に関する超基礎的な知識が身に付きます
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食品の物販の商談会への準備の仕方と、当日の動き方をまとめました。
商談会初心者が最低限知っておくべき内容満載の記事です。
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問屋への卸販売。ロットを決める重要な4つのこと
問屋への卸販売におけるロットを決める要素4つは
①入り数
②梱包コスト
③問屋への配送コスト
④配送頻度
これら4つの要素を総合的に考えてロットを決めていきます。
問屋さんは「ロット数が小さければ小さいほど」取引してくれますが
製造メーカー側はやはり一度にたくさん発注してくれたほうが良いです。
この両者の兼ね合いを決めるのが上に挙げた4つの要素です。
この要素を考えずにロット数を決めてしまうと
「全く利益が取れなかった」 なんてことになりかねません
今回の記事は「問屋との取引」におけるロット数の決め方です。
「小売店との直接取引」におけるロット数の計算式は別の記事にまとめました。
両方知ることで商談を有利に進めることが出来る知識が身に付きます。ぜひ参考にしてください。
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この記事の信頼性
私は2020年12月と2021年6月の計2回の商談会に出店しました。
1回目の商談会では成立は1社のみでした。
2回目は
・問屋、小売店それぞれの適切な卸値とロット数の設定
・そのバイヤーとなぜ取引したいのか を明確にして商談会に臨む
この点に留意して商談したところ6社と商談成立することが出来ました。
特に問屋さんとの取引成立が多く
今回の記事で紹介する4つの要素が明確になっていたため
バイヤーとスムーズに話を進めることができました。
この記事を読むことで
・バイヤーも、製造メーカー側もどちらもwinwinとなるロット数の決め方
・問屋のメリットを最大限活かしたロット数
について学ぶことが出来ます。
問屋取引のロット数と小売店との直接取引のロット数の違い
小売店との場合と問屋の場合とではどのような違いがあるのか?
まず共通点としては
・バイヤー側はロット数が少なければ少ないほどいい
・製造メーカー側はロット数が少ないとよりコストがかかる
この点については小売店も問屋も共通です。
ではどこに違いがあるのか?
問屋と小売との取引での一番の違いは
問屋は自社で物流をすでに持っている場合があるということです
※問屋との取引は事業者によっても様々異なります。
あくまでも筆者が取引した事業者での体験をもとに記載しています。
問屋は各製造メーカーや卸先とすでに取引があるため
様々な地域へ商品を発送するルートをすでにもっています。
そのためそのルートに自社の商品を載せてもらうことで
送料コストを問屋側に負担してもらうことができます。※正確には「できる場合があります」
ロット数を考えるにあたって「送料負担分」を加味する必要が無くなります
問屋との取引においてロットを決める重要な4つのこと
送料を考慮する必要がないのであれば
問屋との取引ではロットを決めるにあたって何に気を付けなければいけないか?
結論から言います。
次に挙げる4つのことをよく検討する必要があります。
①入り数 →少なければ少ないほど良い。問屋が各小売店と交渉しやすくなる
②梱包コスト →少ない「入り数」での梱包は、梱包コストがかかります。
③問屋への配送コスト →自車配送もしくは郵送など
④配送頻度 →頻度が高ければ③の配送コストがより高くなります
最終的にはこの4要素を総合的に判断する必要があります。
1つ1つみていきましょう。
問屋との取引における「入り数」について
入り数とは・・・1ケース当たりの商品の数です。
※ロットとは異なります。
例えばロットが12個だったとして、入り数は6個としてもOKです。
この場合納品の最小単位が2ケースとなります。
入り数が小さければ小さいほど次のようなメリットが問屋側にあります。
①問屋で受け取った商品を2箇所に配送する場合などに梱包する手間が無い
②最終的に受け取る小売店にて梱包しなおす手間が無い
②については小売店側の手間が無いことで問屋として販売先を見つけやすくなります。
また、小売店によっては梱包しなおすコストを上乗せする場合もあるようです。
※問屋さんから実際に聞いた話です
入り数については(※商品にもよりますが)最小でも6個
大体の場合は12個 とする製造メーカーが多いようです。
多くても36個程度。それ以上だと取引が難しくなります。
問屋との取引における「梱包コスト」について
梱包コストには次のようなコストがあります。
・ダンボール代
・緩衝材
・梱包する人件費
ダンボール代
こちらは1個あたり大体20円~70円程度かかります。
そのため「入り数」を少なくすればそれだけ梱包コストがかさみます。
商品とは直接関係ないコストのため出来る限り抑えたい部分でもあります。
私たちは
こちらのサイトでダンボールを調達することが多いです。
※「比較的低ロット」で「安価」でバランスよく購入することが出来ます。
使い勝手がよく重宝してます。
とにかくダンボールコストは抑えるように心がけたいとこです。
緩衝材
輸送途中に破損してしまった場合は
ほとんどの場合は「返品交換」となります。
そのため「梱包時」に商品破損しないための緩衝材が必要となります。
緩衝材についても先ほどのサイトで調達可能です。
このコストも可能な限り抑えるべきコストですので
いろいろな調達先を駆使してなるべく低コストで対応したいとこです。
【関連記事】ダンボール、緩衝材については
通販における梱包コストを抑える方法の↓の記事で詳しく解説しています
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梱包する人件費
こちらもしっかりとコストとして換算しましょう。
対応する人員の時給 × 梱包にかかる時間
を計算し
1個あたりのコストに上乗せする必要があります。
・ダンボール
・緩衝材
・人件費
これらの3つの要素を梱包コストとして考慮する必要があります。
ロット数を小さくする → 入り数を小さくする となると
この梱包コストが大きく負担となってくることでしょう。
問屋との取引における「問屋への配送コスト」について
問屋の集荷場所へ自社の商品を配送するコストです。
集荷場所への配送方法は主に次の三種類があります。
①問屋側が回収に来てくれる
②自分の車で直接集荷場所へ持っていく
③郵送する
①については、出荷数が多くない限りはなかなかやってくれる問屋はいないでしょう。
最初の頃は難しいかもしれませんが商品の人気が出て来たら調整の余地はあるかもしれません。
②ついては、③に比べてコストがかかりません。(距離にもよりますが)
出荷数が多くなければこの方法での配送が良いです。
③については、配送コストがかさみます
県内配送はどこの郵送会社も比較的高めです。
出来る限り②の自車配送をして配送コストを抑えましょう
問屋との取引における「配送頻度」について
出荷数に応じて次の3種類の頻度を問屋と調整します。
①出荷数少 →受注の度に配送
②出荷数中 →曜日を決めてまとめて配送
③出荷数多 →問屋さんで商品を保管してもらう
①よりも②、②よりも③のほうが
商品1個あたりの配送コストは下がります。
例えば1回の注文が12個。1回の配送コストが500円だった場合
①の場合は商品1個あたり40円のコスト増になりますが
③で保管数を600個としてもらえれば
商品1個あたり0.8円にまで下がります。
最初は①の「受注の度の配送」を求められますが
出荷数が増えてきたら少しづつ②、③と調整していくのが良いでしょう。
人気商品になれば問屋さんも調整に応じてくれます。
少しづつ③の問屋さんで保管してもらう方向で調整してみましょう
まとめ
問屋さんとのロットを決める重要な要素は次の4つ
①入り数 →少なければ少ないほど良い。問屋が各小売店と交渉しやすくなる
②梱包コスト →少ない「入り数」での梱包は、梱包コストがかかります。
③問屋への配送コスト →自車配送もしくは郵送など
④配送頻度 →頻度が高ければ③の配送コストがより高くなります
①、②、③を考慮しロット数を決めます。
何度も取引を重ねて④で配送コストを下げていくと良いでしょう。
【関連記事】自社ECサイトを立ち上げて利益を最大化 立ち上げ方法
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