「無料でプログラミングが学べて、転職保証まで付いている!」
そんな甘い誘惑に心を奪われていませんか?
私は7年間エンジニアとして働き、現在は別の道を歩んでいる元エンジニアです。業界を離れたからこそ、しがらみなく真実をお伝えできます。一部の無料プログラミングスクールはやめておくべきです。
なぜなら、私の知人や後輩たちの中に、無料スクールで痛い目を見た人が何人もいるからです。違約金を払わされた後輩、希望しないSES企業に就職せざるを得なかった知人、3年経ってもスキルが身につかずに苦しんでいる元同僚。これらは決して珍しい話ではありません。
この記事では、元エンジニアとして業界の裏側を知る私が、一部の無料プログラミングスクールの3つの致命的な理由を赤裸々にお話しします。あなたが同じ失敗をしないために、最後まで読んでいただければと思います。
無料プログラミングスクールはやめとけと断言する3つの致命的な理由
無料プログラミングスクールの中にはなぜ危険なスクールがあるのか、元エンジニアとして業界の実情を知る私が、3つの致命的な理由を具体的にお話しします。
- 【理由1】高額な違約金で職業選択の自由を完全に奪われる
- 【理由2】現場で全く通用しない低レベルなカリキュラム
- 【理由3】転職先はSES企業限定で将来のキャリアが絶望的
これらの理由を知らずに入学すると、あなたの人生が大きく狂わされる可能性があります。
【理由1】高額な違約金で職業選択の自由を完全に奪われる
一部の無料プログラミングスクールの恐ろしい点は、高額な違約金によって職業選択の自由が奪われることです。違約金の事実を知らずに入学すると、後で取り返しのつかない事態に陥ります。
なぜ無料でプログラミングを教えられるのか、考えたことがありますか?答えは簡単です。人材紹介料が真の収益源だからです。一部の無料スクールは受講生を教育し、提携するSES企業に卒業生を紹介することで、企業から1人あたり50万円から100万円の紹介料を受け取っています。つまり、あなたは「顧客」ではなく「商品」なのです。
違約金が発生するケースは3つあります。スクールを途中で辞めた場合、卒業後に就職しなかった場合、そして最も重要なのが、スクールが紹介する企業以外に就職した場合です。
特に注意すべきは最後のケースです。つまり、自分で見つけた理想的な企業に内定をもらっても、スクールの紹介でなければ違約金を請求されます。契約書には巧妙な罠が仕掛けられており、重要な違約金条項が小さな文字で記載されています。営業担当者は「まず心配ありません」と軽く流しますが、法的には完全に有効な契約です。
【理由2】現場で全く通用しない低レベルなカリキュラム
一部の無料プログラミングスクールのカリキュラムは、現場で全く通用しません。これは偏見ではなく、実際のスキルレベルを比較した客観的な事実です。
項目 | 無料スクール | 有料スクール |
---|---|---|
学習時間 | 200時間程度 | 800時間以上 |
現役エンジニア講師率 | 10%以下 | 80%以上 |
カリキュラム更新頻度 | 年1回程度 | 月1回以上 |
あくまでも一例ですが、この数字を見ただけでも、両者の差は歴然です。無料スクールの一部は、コストを抑えるために最低限の教育しか提供されません。
実際のエンジニア業務で必要なスキルと、一部の無料スクールで学べる内容にギャップがあります。現場では必須のバージョン管理システムであるGit/GitHubについて、無料スクールでは基本的な使い方しか教えません。ブランチ戦略やコンフリクト解決など、実践的な部分は全く学べません。
実際の開発は複数人でのチーム作業ですが、無料スクールは個人作業がメインです。コードレビューや協働開発の経験がないまま現場に出ます。また、一部の無料スクールで作るのは簡単なTodoアプリやクイズアプリ程度で、実際の企業で扱う大規模なシステムの構成や設計思想は全く学べません。
【理由3】転職先はSES企業限定で将来のキャリアが絶望的
無料プログラミングスクールの3つ目の致命的な理由は、転職先がSES企業に限定され、将来のキャリアが絶望的になることです。
SES(System Engineering Service)企業とは、他社のプロジェクトにエンジニアを派遣する「客先常駐」をメイン事業とする企業です。エンジニアは自社ではなく客先で働き、プロジェクトが終われば別の客先に移動します。給与は客先への派遣料金から差し引かれ、自社でのサービス開発は行いません。
なぜ一部の無料スクールはSES企業しか紹介できないのでしょうか。SES企業は慢性的な人手不足のため、一部の無料スクールに高額な紹介料(50万円から100万円)を支払ってでも人材を確保したがります。
一方、自社開発企業は高いスキルを求めるため無料スクール卒業生では力不足で、紹介料を払ってまで採用する必要がなく、自社で優秀な人材を見つけるルートを持っています。つまり、無料スクールのビジネスモデル上、SES企業以外を紹介することは構造的に困難です。
無料プログラミングスクールの闇を業界経験者が暴露
元エンジニアとして、業界の構造的問題にも触れておきます。日本のIT業界は、SES企業が圧倒的多数を占めています。厚生労働省の統計によると、IT企業の92.3%が客先常駐を実施しています。
この構造が、エンジニアが「派遣労働者」のような扱いを受け、技術力向上よりも人数確保が優先され、「人月商売」で利益を追求する文化を生み出していると言えるでしょう。
政府のIT人材育成政策により、プログラミング教育への注目が高まりました。しかし、その政策を悪用して「使い捨て人材」を量産する一部の無料スクールが急増しています。採用コストを削減したいSES企業、教育コストをかけたくない企業体質、長期的な人材育成への投資意識の欠如が、この構造を支えています。
一部の無料スクールでは、受講生は「顧客」ではなく「商品」です。この構造が、受講生の希望よりも企業の要望を優先し、教育の質よりも回転率を重視し、長期的なキャリア形成への配慮をなくしています。
「転職成功率99%」という誇大広告の真実は、SES企業への就職も「成功」にカウントし、希望する企業種別は関係なく、年収や待遇の改善は考慮されていないということです。
無料プログラミングスクールやめとけ!失敗する人の5つの特徴
無料プログラミングスクールで失敗する人には共通した特徴があります。
- 特徴1:「無料」という言葉に飛びついてしまう人
- 特徴2:契約書を読まずにサインしてしまう人
- 特徴3:IT業界の構造を理解していない人
- 特徴4:将来のキャリアプランが曖昧な人
- 特徴5:他人任せで主体性がない人
これから紹介する5つの特徴に当てはまる人は、無料スクールに入学しても高確率で後悔します。自分に当てはまるものがないか、チェックしながら読んでみてください。
特徴1:「無料」という言葉に飛びついてしまう人
教育において「安かろう悪かろう」が特に当てはまるのがプログラミング学習です。無料の裏には必ず企業の利益追求があり、受講生の利益は二の次です。
一部の無料スクールでは教育コストを極限まで削減するため、講師は学生アルバイトや経験の浅い人材、カリキュラムは数年前の古い内容です。
低品質な学習で消費する時間は人生で最も貴重な資源であり、SES企業での低年収が続くことによる生涯収入の減少は数百万円から数千万円に及びます。
特徴2:契約書を読まずにサインしてしまう人
一部の無料スクールの契約書は重要な違約金条項が小さな文字で記載されている巧妙な作りになっています。多くの受講生は営業担当者の「まず心配ありません」という言葉を信じて詳細を確認せずにサインしがちです。
実際の契約書では違約金額はかなりの額で、分割払いの場合は金利も加算されます。消費者契約法でも無効にできないケースが多く、契約後の変更や取り消しは極めて困難です。クーリングオフも適用されないため契約前の慎重な検討が必要不可欠です。
特徴3:IT業界の構造を理解していない人
多くの初心者は「エンジニア=プログラマー」という単純な理解しかしていません。SES企業は客先常駐でスキルアップ機会が限定的、自社開発企業は自社サービス開発でスキルが幅広く身につくという違いを知らずに転職すると、想像していたエンジニア像と現実のギャップに苦しみます。
一部のSES企業での実際の業務内容は単純なテスト作業やデータ入力が中心で、多くの人が想像するエンジニア業務とは程遠いものです。業界研究を怠ると転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
特徴4:将来のキャリアプランが曖昧な人
「手に職をつければ安心」という安易な考えは危険です。IT業界も競争が激しく、スキルアップし続けなければ淘汰される厳しい世界です。
明確な将来ビジョンがないと日々の学習や業務に目的意識を持てず、キャリアアップの道筋が描けず学習モチベーション低下、技術選択の判断基準がなく無駄な学習、転職時期を見極められず機会を逸するといった弊害が生まれます。
自分の適性と技術分野のミスマッチにより、どの分野でも中途半端なスキルしか身につかず専門性を発揮できません。
特徴5:他人任せで主体性がない人
一部の無料スクールは、カリキュラムをこなすだけの受動的な学習スタイルです。しかし、エンジニアに最も必要なのは「自走力」です。
カリキュラム依存の学習では自分で課題を発見し解決する能力が育たず、実務で求められる「調べて解決する力」が身につきません。現場では誰も手取り足取り教えてくれません。
スクールの紹介する企業が必ずしもあなたの希望や適性に合うとは限らず、受動的な姿勢では技術トレンドへの感度が低く、業界動向を把握する習慣が欠如し、長期的なキャリア形成で同期や同世代に大きく後れを取ります。
やめとけと言われる無料プログラミングスクールの見極め方
すべての無料プログラミングスクールが悪質というわけではありませんが、危険なスクールには明確な特徴があります。入学前にこれらのポイントをチェックすることで、トラブルを未然に防げます。
危険な無料スクールを避けるためのチェックポイントは次の通りです。
- 違約金の有無と金額を必ず確認
- 転職先企業の具体的な開示
- 講師の現場経験年数
- 営業や勧誘手法
- 口コミや評判
まず、違約金の有無と金額を必ず確認してください。違約金が50万円を超える場合は要注意で、「就職しない場合」「指定企業以外に就職する場合」両方に設定されていないか、分割払いの金利や延滞料金の設定も確認が必要です。
転職先企業の具体的な開示も重要です。提携企業の具体的な社名と業務内容、SES企業と自社開発企業の比率、卒業生の転職先の年収レンジを明確に教えてもらいましょう。
講師の現場経験年数も判断材料です。現役エンジニアの割合、講師の実務経験年数(最低3年以上が望ましい)、大手企業や有名サービスでの開発経験があるかを確認してください。
営業や勧誘手法でも見分けられます。契約を急かす業者は要注意で、「今日中に決めてください」という圧力をかける、「限定○名」などの煽り文句を多用する、質問に対して曖昧な回答しかしないスクールは避けるべきです。
口コミや評判の正しい調査方法として、複数の情報源を確認し、極端に良い評判や悪い評判だけでなく、卒業生の実際の転職先や年収、学習内容の具体性を重視してください。
無料プログラミングスクール以外でエンジニアになる現実的な方法
一部の無料プログラミングスクールの危険性を理解したところで、では実際にエンジニアになるにはどうすればよいかを解説します。
元エンジニアとして、現実的で効果的な3つの方法をご紹介します。
- 独学でプログラミングを習得する方法
- 信頼できる有料プログラミングスクールの選び方
- 転職エージェント経由での未経験転職
どの方法もメリット・デメリットがあるので、あなたの状況に合わせて選択してください。
独学でプログラミングを習得する方法
コスパ最強の学習リソースとして、次のものが挙げられます。
媒体 | 学習内容 |
---|---|
Progate | 基礎固め |
Udemy | 実践的なスキル習得 |
YouTube | 無料の質の高い講座受講 |
技術書籍 | 体系的な知識習得 |
独学成功のロードマップは、まず基礎文法を確実にマスターし、簡単なアプリケーション作成で実践経験を積み、Gitを使ったバージョン管理を覚え、ポートフォリオサイトを作成するという流れです。
独学のメリットは自分のペースで学習でき、コストが安く、実践的なスキルが身につくことです。
信頼できる有料プログラミングスクールの選び方
投資価値のある有料スクールの条件として、自社開発企業への転職実績50%以上、現役エンジニア講師比率80%以上、転職保証の内容が明確であることが目安です。
給付金活用で実質負担を軽減する方法もあります。教育訓練給付金で最大70%還元、リスキリング支援事業の活用により、高品質な教育を比較的安価で受けられます。
具体的なおすすめとして、自社開発企業への転職に強いスクールを選択し、現役エンジニアからの指導を重視することが成功への近道です。
転職エージェント経由での未経験転職
未経験者向けIT転職エージェントを活用することで、企業選択の自由度が高く、スクール不要で直接転職する方法もあります。
転職成功のポイントは、ポートフォリオの充実、業界研究の徹底、面接対策の準備です。特にIT業界に特化した転職エージェントは、業界の最新動向や企業の内情に詳しく、未経験者でも挑戦しやすい企業を紹介してくれます。
また、面接対策では技術的な質問だけでなく、志望動機の整理も重要です。
元エンジニアが教える正しいキャリア戦略
エンジニアとして成功するためには、技術スキルだけでなく戦略的なキャリア設計が不可欠です。7年間の現場経験から得た知見をもとに、長期的に成功するためのキャリア戦略をお伝えします。
エンジニアとしての長期キャリア設計では、5年後、10年後のビジョンを明確にし、技術選択の重要性を理解することが大切です。流行りの技術と安定技術のバランスを考え、自分の適性に合った分野を選択しましょう。
業界選択がキャリアに与える影響は非常に大きく、Web系自社開発企業では最新技術を使った自由度の高い開発、SIer企業では大規模システムの安定した開発、社内SEでは社内システムの運用保守といった特徴があります。
年収アップのための戦略として、スキルアップによる市場価値向上、転職による年収交渉、副業やフリーランスでの収入増加があります。継続学習の重要性も忘れてはならず、技術の進歩が早いIT業界では常に新しい知識を身につける必要があります。
元エンジニアだからこそ伝えられるリアルなアドバイスとして、技術だけでなくコミュニケーション能力も重要で、長期的な視点でのキャリア形成、ワークライフバランスの考慮も大切です。
特に、チーム開発では技術力と同じくらいコミュニケーション能力が求められ、プロジェクトの成功に直結します。
まとめ
無料プログラミングスクールの3つの致命的な理由をもう一度振り返りましょう。
高額な違約金で職業選択の自由が完全に奪われること、現場で全く通用しない低レベルなカリキュラムしか提供されないこと、転職先はSES企業限定で将来のキャリアが絶望的になることです。
「無料の裏には必ず代償がある」という教訓を忘れないでください。短期的な節約が長期的な損失につながる危険性を理解し、目先の利益に惑わされず、将来を見据えた判断をすることが重要です。
エンジニアとしてのキャリアを真剣に考えるなら、質の高い教育への投資を惜しまず、十分な情報収集と冷静な判断で、あなたの人生を左右する重要な選択を行ってください。
無料スクールの甘い誘惑に負けず、本当に価値のある学習方法を選択することで、理想的なエンジニアライフを実現できるはずです。
なかマネ
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