飲食店の皆さん 夏場の厨房の暑さ対策は死活問題になってるかと思います。
厨房内を冷やすためにエアコンを設置しようものなら
「設置費用が・・・」「油汚れが・・・」「電気代が・・・」などなど課題は山積み
なかなか厨房内にエアコン設置するのは難しいと思います(特に費用面)。
この記事では
飲食店の厨房の暑さ対策 お金をかけずに無料で出来ることないの?
という疑問を解決したいと思います。
飲食店の厨房暑さ対策【無料でできる対策3選】
この記事では厨房暑さ対策として無料で出来る以下の3つ
- サーキュレーターの設置見直し
- 換気扇の適切な設定(給気か排気か)
- 店舗に給気口を設ける(もちろん無料で!)
について詳しく解説していきたいと思います。
この記事の信頼性
私の経営する飲食店は2店舗ありどちらもラーメン店ですが
夏場の厨房の暑さは本当に死活問題でした
体感温度40度近くあるんじゃないかという環境では従業員も体調を崩しますし、
また厨房の熱がホールに流れていくことでホールも暑くお客様から苦情もくる
という悪循環に陥っていました。
ですが、上述した3つの対策をとったことで見違えるほど厨房温度は下がり
体感30度くらいまでは落ちました
※それでも暑いですが、ラーメン店としてはかなり優秀かと
ホールに関しては厨房以上に熱を取り除くことが出来てお客様からの苦情は無くなりました。
実際に実施した体験談に基づいた記事になりますので同じような環境の方は
是非この記事の対策をとることで厨房の暑さ対策の一手としてほしいです。
この記事では
- 厨房の暑さを取り除く
- ホールに風を通すことで体感温度を下げる
- 費用をかけない対策を知ることが出来る
以上のことが実感できます。
それではみていきましょう。
飲食店厨房暑さ対策その1 サーキュレータ設置見直し
私のお店ではもともと暑さ対策として
サーキュレータを駆使してエアコンの風をホールや厨房に満遍なく行き渡らせようとしてました。
全部で3つのサーキュレータを使用してましたが
結論から言いますとそれらのサーキュレータ全てが逆効果となってました
サーキュレータ①
コチラはエアコンの風を漫勉無くホールに行き渡らせるためにエアコンの前に首振りで設置してました。
これは絶対にやってはいけない方法です ※こんなことしてる人なかなかいないかもしれませんが。。。
まず第一に
エアコンとサーキュレータを比較したときに風を満遍なく行き渡らせることが出来るのは「エアコン」です
サーキュレータは一方向への直線の風は作れますが、扇形の風の流れは作れません。
サーキュレータ①はエアコンの風を遮って
かつ1方向に風を流していただけなので本当に無駄でした。
サーキュレータ②
このサーキュレータの狙いは
厨房の暑い空気を逃がしたい
という意図から該当箇所に設置していました。これも無駄でした。
ある程度密閉された空間の空気を逃がす(排気)場合は
その空間の外部から相当の風を送り込む(給気)が必要になります。
給気も無しに厨房の風を外に逃がそうとしても出来ません。
もわっとした温い空気がホールにバラまかれてただけでした・・・
サーキュレータ③
コチラのサーキュレータの狙いは
ホールの涼しい風を少しでも厨房に送り込みたいという狙いでした
ですが、これをやったことによって下記の状況になりました。
厨房内の熱源の風を全て押し出しホールに流していたのです・・・
サーキュレータ①~③を全て撤去しました。
結局これらは全て「厨房の熱をホールに循環させてただけだった」
ということになります。
厨房の熱をホールではなく外部に逃がす(排気)ことが必要なのです。
飲食店厨房暑さ対策その2 換気扇の適切な設定(給気か排気か)
換気扇の位置は図のようになってました。
給気が1つ、排気が3つありました。
結論から言いますと
排気が3つだけでは厨房の熱を十分に逃がすことが出来てませんでした
そのため厨房の熱が溜まって暑さが増す原因となってました。
そして何故給気の換気扇が1つあるかというと
店舗オープン時に厨房レイアウトを考えた業者さんからの一言
ここの厨房は暑すぎるから冷蔵庫が少し心配だ。
給気の換気扇をつけて冷蔵庫冷やす代わりにでもしたらどうだ?
という提案でした。
今にして思うとこの提案自体が何の根拠もないものだったので
(そのまま鵜呑みにしてしまった私も悪いのですが。。。)
結局外の高温を給気で冷蔵庫に当てることになるため
「冷やす」という目的は達成されず
更に残った排気3つでは排気能力が足りないという厨房になってしまってました。
換気扇の対策
厨房内の熱を逃がす排気能力を高めるため
この給気の換気扇を排気に変更しました。
元々つけていた換気扇が「給気、排気」両方用途として選択できるものであったため
配線を変更し、羽を前後入れ替えるだけで
「排気」に変更することが出来コストがかかりませんでした。
私の購入した換気扇は「給気、排気」を切り替える機能がありおすすめです。
机上の空論ではなう、やはり実際に設置して稼働してみないと
「給気と排気」どちらがいいかはプロの業者さんでも間違えます。
この換気扇はどちらにも対応できるので購入後に失敗がありません。
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ここまでの対策で
①サーキュレータ全撤去により厨房内に熱を閉じ込めることが出来た
②厨房内に「排気」換気扇を追加して熱を逃がす準備が出来た
あとは換気扇から熱が逃げれば厨房暑さ対策は完成です。
飲食店厨房暑さ対策その3
店舗に給気口を設ける(もちろん無料で!)
厨房の排気換気扇を4つにしたことで排気能力は上がるのか?
ここで重要なのは
排気に必要なのは「給気」が必要です。
すなわち「風の通り道」が必要です。
密閉した空間に風を外部から入れることで
排気の換気扇から空気を押し出すことが出来ます。
無料でそんなことが出来るのか? →できます。超簡単です
入口のドアを10cm程度開けっ放しにした
これだけです笑
実際に試してみればわかりますが
密閉された空間で排気口だけを用意して入口のドアを開けた途端に
すごい勢いで風が入ってくるのを感じることができます。
これによって下記図のような状態となり
ほんとにこの対策だけで厨房内の温度ガクンと下がりました!!
- お客様の出入りに影響しない程度に少しだけ開ける
- ストッパーを使って常時開いている状態にする
- 夕方以降は虫が入ってくるので閉める
この対策だけで見違えるほど厨房の温度が下がりました。
※夕方以降は気温が下がることもあって
お客様に影響のない箇所の窓を開けて網戸で対策しました。
夏場は電気代も上がりがちです。
私自身はハルエネ電気でかなり経費を節約することが出来ました
一度見積もり取るだけでも視点が違うと思います。飲食経営者の方は下記リンクから!
まとめ
無料で出来る厨房暑さ対策3選は
●サーキュレーターの設置見直し
→不要なサーキュレータは全撤去 エアコンの性能も昨今はとても良いためエアコンで充分です。
●換気扇の適切な設定(給気か排気か)
→厨房内は基本的に排気が重要 とにかく熱を外に逃がしましょう。
●店舗に給気口を設ける
→入口のドアを少し開放するだけ!これだけで見違えるほど排気能力が上がります。
以上が無料で出来る対策です。
ちなみにこの対策をやる前に「エアコンが店舗規模に合ってないのでは」ということで
エアコン買い替えも視野に入れてました。
買わなくてよかったです。。。無料で出来るこの対策だけで充分暑さは逃がせます。
厨房の暑さに悩まされている皆様 ぜひお試しください!
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