【テーパリングと利上げ】2022年の米国株は危ない?初心者におすすめ投資先

【テーパリングと利上げ】2022年の米国株は危ない?初心者におすすめ投資先

2010年から2020年は米国株保有者にとっては
濡れ手に粟な10年間だったと思います。

更に2021年はS&P500は年間27%増加という結果を残しました。

果たして2022年は過去10年間、さらに2021年のような株高は米国株にあるのでしょうか?

2021年12月のFOMCによって次の内容が決定しました。

・テーパリングの加速
・早期利上げ

これらの内容が株価にどのように影響するのか?
2022年の米国株は危険?

この内容についてこの記事では解説します。

この記事は次のような方におすすめです。
・2022年から株式投資を始めたい
・投資資金は50~100万
・しばらく使わないお金で投資をして将来に備えたい
・株式情報などを常にチェックすることは忙しくてムリ!
・会社情報の分析とかは難しくてムリ!

では、みていきましょう。

【テーパリングと利上げ】2022年の米国株は危ない?初心者におすすめ投資先

結論から言います。

2022年の米国株で重要なポイントは2つ

・FOMCによるテーパリング開始
・FOMCによる利上げ発表

この2点から、短期的には米国株の株価は下がるか横ばいになることが予想されます。

では、米国株への投資は危険なのか?

私はそれでも米国株への投資は最も良い投資対象の1つだと考えます

まずは
・テーパリングとは?
・利上げとは?

これらを見ていきながら米国株への2022年の投資について考えていきましょう。

2022年以前の米国株の株価推移

まずは、これまでの米国株がいかに凄まじかったかを見ていきましょう。

米国を代表する指数「NYダウ」
1896年から指数が算出され現在2022年までNYダウの指数は845ドルから36000ドルと
およそ45倍となりました。

このように、世界の株式市場は米国がけん引してきたと言っても良いでしょう。

リーマンショックやITバブル崩壊、コロナショックなど
これまで何度も凋落を経験してきましたが、結果として米国株は復活を遂げてきました。

果たしてこの流れは2022年以降も続くのでしょうか?

2022年以降を占ううえで重要なトピックスを次に挙げます。

・FOMCによるテーパリング開始
・FOMCによる利上げ発表

FOMCとは?
Federal Reserve Open Market Committee の略
米国の中央銀行とも呼べるFRB(The Federal Reserve Boardの略)が定期手に開催する会合。
この会合で米国の金融政策を決定しています

2022年FOMCによるテーパリングの決定が米国株に与える影響は?

2021年12月に開催されたFOMCによって
テーパリングのペースの加速が決定しました。

この決定により2022年3月に米国はテーパリング終了となります。

そもそもテーパリングとは?
中央銀行による量的緩和の縮小で、株式などの資産買い入れ額を徐々に減らしていくこと

日本が日銀によるETFの買い付け(量的緩和)をやめることが出来ずにいる一方で
米国は2022年3月にはテーパリング完了となります。

そもそも何故テーパリングをするのか?

中央銀行による量的緩和(株式などを買い支える)については
本来やらなくてよいことを仕方なくやっている状態です

2020年3月からコロナショックの経済を支えるために米国は量的緩和を開始しました。

コロナショックにより株式市場が急落した状態をいち早くもとに戻すため
中央銀行による量的緩和によって市場にお金を投入し、経済を支えます。

ただし、景気回復後もこの状態(量的緩和)を維持してしまうと市場にどんどんお金が流れ
やがてお金の価値は下がり物価の上昇(インフレ)さらには景気過熱(バブル)の状況になってしまいます

そうならないように景気回復のめどが立った状態から量的緩和を止めるわけですが
急にやめてしまうと、それまで買い付けていた株価が暴落してしまいます。

また、それによって個人投資家などが空売りなどで便乗するため更に暴落。
この状態は株式市場が癇癪(かんしゃく)を起している状態ととらえます。

株式市場が癇癪を起さないように徐々に徐々に量的緩和を止めていく必要があります。
これをテーパリングといいます(量的緩和の段階的縮小)

テーパリングが完了するということは
一時的には株式市場へのダメージはありますが、健全な状態に市場を戻すことが出来ます

2022年FOMCによる早期利上げの決定が米国株に与える影響は?

2021年12月に出された利上げの見通しは
2022年中に3回の利上げ、更には23年中に3回、24年中にも3回の利上げの見通しがあります。

何故利上げするのか?

金利が低いと次のようなことが起こりえます。

低金利時の現象
・株高 →企業がお金を借りやすいため事業が活発化
・通貨安 →お金が市場に投入されるため通貨の価値が下がります
・インフレ →通貨安により相対的に物価が上がります

利上げするということは、上記とは逆のことが起こります。つまり

利上げ時の現象
・株安 →企業がお金を借りにくいため事業が停滞
・通貨高 →市場に出回る貨幣の流通量が下がるため通貨の価値があがります
・インフレ抑制 →通貨高により相対的に物価が下がります


利上げしなければいけないのは次のような状況の時です。

・景気の過熱(バブル)
・通貨安
・インフレ

このような状況を抑制するために利上げが行われることが多いです

2022年1月時点で米国は急激なインフレの予兆が出ています。
1/12に発表した消費者物価指数の上昇は前年同月比7.0%増加
1982年6月以来約39年半ぶりの高水準となっています

このインフレを抑制するためにFOMCは早期利上げを発表しました。

利上げが株価に与える影響は?

一般的には

「利上げ = 株安」 のイメージがあります。

現に高PER株(GAFAMに代表されるグロース株)は金利とシーソーのような関係にあるため
利上げになると株価は下がることが想定されます。

高PER株を多く含む指数(NASDAQ100)をベンチマークとしているETF
QQQやレバナスなどについては長い期間で伸び悩むことが予想されます。

利上げ局面に強いセクターは?

「バリュー株(エネルギー、金融、公益事業など)」が金利上昇局面に強いと言われています。
バリュー株はPER、PBRの観点から割安とされている銘柄になります。

PER、PBRがイマイチわからないよーという方は次の記事をチェック!
初心者向けに超分かりやすく解説したつもりです!

バリュー株は、大きな価格上昇は期待できませんが
安定したインカムゲインとボラティリティの低さが売りです

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【まとめ】2022年米国株は投資初心者にとっておすすめか?

2022年の米国株の懸念点は2つありました。

・FOMCによるテーパリングの加速
・FOMCによる早期利上げ

テーパリングについては一時的に株安を招きますが
株式市場が健全な状態に戻ることを考えれば長期的に見れば好材料であると言えます。
※むしろそこを脱却できない日本株が非常にあやうい投資対象であると個人的には思います

利上げに関してはNASDAQをはじめとした高PER株は数年にわたって株安の状態が続くことが考えられます。
ただし20年、30年先を見据えて積み立てをするのであれば
「格安で仕込むことが出来た」とも考えることが出来ます。

利上げ局面に強いバリュー株であればコカコーラに代表されるような
連続増配当銘柄のようにインカムゲインが期待できる銘柄がたくさんあります。

長期運用という目線であれば2022年も米国株への投資は良い初心者にとっても
リスクが少なく安定したリターンを得ることの出来る投資先であるといえるでしょう。

ETFであれば私のおすすめは
・VTI
・VOO
・SPYD
あたりです。※NASDAQは少し様子見でもいいかなというのが個人的な見解です

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なかマネ

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!