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割引券の効果は原価率にマイナス効果【ラーメン店の体験談】

割引券のアイキャッチ画像

飲食店における「割引券」を使用した集客があります。
確かに集客効果はありますが

そもそも経営にとってどの程度の影響あるのか?いいの?悪いの?

という疑問を持ってる方もいると思います。


私の飲食店では私が経営者に就く前から20年近く割引券サービスを行ってきました。
果たしてどの程度の影響があったのか?を具体的な数値を元に検証した結果を公開します。

割引券サービスをやっている、またはこれからやろうとしている飲食店の方が
少しでも参考にてしてくれたらうれしいです。

目次

割引券の効果は原価率にマイナス効果

先代の頃から通算20年ほど割引券サービスを行ってきました。
割引券サービスに対する私の考え方は

割引券サービスはやめるべき

です。なぜそう思うのか?果たして効果はどれほどあったのか?
についてこの記事では書きたいと思います。

【関連記事】原価率とは?30%が正解か?

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私の体験談~割引券サービスをやめるまで~

どのような割引券サービスをしていたか?

私の経営している飲食店では先代の頃から20年近く割引券サービスを行ってきました。

①お客様全員に50円割引券を配布
②お客様は次回来店時に50円引きで食べてまた割引券を貰える
③つまり、固定客となるお客様は想定の価格より50円低い価格で食べられる


この割引券サービスによる効果は

・割引券を渡したときのお客様の笑顔
・「いつもありがとう。また来なくちゃね」と言われた時のうれしさ
・繰り返し来店してくれる近所の方々

「割引券」の配布をきっかけに来てくれるお客様は確実に
いらっしゃり、社員一同効果に疑問を持ってる人はいませんでした。

割引券が経営に与える影響

先に記したように、割引券によるお客様とのつながりはとても良いものではありましたが
一方で経営に与える影響は良いものとは言えませんでした

①割引券の印刷代金 →2万枚で50000円程度(地域の印刷業者)
②割引券の使用枚数は年間で24000枚 → 120万円の損失
③店舗の正確な原価率が算出しづらくなる


私の経営するお店では

「割引券サービス」による費用が年間125万円ほどになっていたということです。

(※125万円も広告宣伝費にかけたら相当なメディア露出が出来ますよね!)
かつ、原価率に与える影響も大きく各店舗の原価率コントロールもしづらい状況となります。

・次回来店のきっかけ作りに
・常連のお客様に喜んで頂きたい

という思いから始めたサービスでしたが、20年間の月日で形骸化してしまい
そしてそれが年間125万の損失へと繋がっていた ということです。

1回目の改善内容

さすがにこの「125万」の損失はなんとかしなければ・・・と
改善に乗り出します。
ですが、「50円割引券を廃止して客離れを招くのでは・・・」という思いから
完全廃止には踏み切れませんでした。
実施した改善内容は

①印刷会社を地域の会社からネットへ移行(イロドリサービス)
②全員配布をやめて「ご自由にどうぞ」というやり方に変更

①については、イロドリのサービスを使用することで従来50000円程度かかっていた費用が
25000円程度と50%落とせました

補足

イロドリはとてもおすすめのサービスです。
デザインが自分で出来ればj
pegデータから枚数指定で格安で印刷できます。パンフレット印刷などに今でも活用しています。
イロドリ

※デザインについては

ココナラ

のサイトで依頼するのがお得です。
業者に依頼すれば1デザイン数万円かかるところを
2000円からポップデザインをしてくれます。
※無料会員登録をしておくと「1000円引きクーポン」が定期的に配布されるため
とてもお得です



②については
年間使用枚数が15000枚程度まで減少(9000枚減少)
これにより割引による損失が年間450000円減少しました。

この2つの施策により何よりも感じたことは

割引券が無くても常連のお客様は来てくれる


ということでした。
ここで自信をつけたことにより翌年には晴れて

割引券の完全廃止

に踏み切りました。

割引券をやめたことによって見えてきたこと

売上高が単純に増えました。
年間125万円がそのまま増えたわけではないですが、80万程は増加しました。
もしかしたら「割引券が無いなら来ない」というお客様も中にはいらっしゃったかもしれません。

ただし、経営面からすれば経費は大幅に減少し
原価率も改善し適切な原価率が算出できるようになり
損益計算書がすっきりとしました。

結果として割引券は「やめてよかった」と強く思います。

割引券サービスの効果的な活用方法

一時的な集客にはとても効果的であると考えます。

・オープン直後
・新商品販売開始時


などに集客として使用するツールとしては良いでしょう
今ならSNSと合わせれば印刷代も不要です。

割引した損失額は広告宣伝費として割り切れば悪くないかと思います。

割引券サービスで失敗したこと

集客のために使用した割引券サービスでしたが
その後も止めるに止めれなくなってしまいそのまま継続してしまいました。

結果、お客さんとしては「割引で食べることが普通」
の状態となってしまいました。

あって当たり前になってしまってはもはや「割引」ではありません

まとめ

商品に自信があり魅力的であれば「割引」せずともお客様はついてくれると思います。
カンフル剤の役目として「割引券」を使用するのは良いと思いますが
それを惰性で行うことで「形骸化」したときに割引券は効果を失うと思います。
1人のお客様に対しての割引額は大したことは無くともパーセンテージで考えて
常に年間の損失で計上するような視点で考えていくことが重要ではないかと思います。

※今回の話はあくまでも「小規模飲食店」における話。かつ私が体験した話です。
同じような規模で飲食経営されている方と共有できればと思います。

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なかマネ

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!
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この記事を書いた人

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!

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