2022年の下落相場は危険。投資信託オルカンはどこまで下がるか?2023年の予想
- 2022.07.23
- オルカン
![2022年の下落相場は危険。投資信託オルカンはどこまで下がるか?2023年の予想](https://nakamoney.com/wp-content/uploads/2022/07/f91809593108a6c5d123fed20233f45e-890x500.jpg)
2022年の世界の株式市場はウクライナ戦争や米国の利上げなどの影響で
下落相場となっています。
現に、およそ半年かけて次のような暴落が起こっています
・S&P500 →24%安
・NASDAQ →27%安
・NYダウ →19%安
この暴落はどこまで続くのか?
また、それらはオルカンにどのような影響を与えるのか?
今回の記事は次のような方におすすめです。
・これからオルカンに投資をしようという30代40代投資初心者
・既にオルカンに投資をしているが、資産が目減りして不安に感じている方
オルカンにこのまま積立投資を続けてよいのか?
では、見ていきましょう
2022年の下落相場は危険。投資信託オルカンはどこまで下がるか?2023年の予想
![](https://nakamoney.com/wp-content/uploads/2022/07/world-153534_640.png)
結論から言います。
2022年から2023年にかけてはオルカンの基準価額は
米国株の弱気相場とリセッションに引っ張られて
下落、または良くても横ばいとなると思います。
ですが、「危険」だからといって積立投資を停止すべきではありません。
30代、40代の方で老後資金に向けて20年30年の長期投資をしている方にとっては
絶好の買い相場となっています。
今回の記事では
・2022年に何が起こって弱気相場となっているのか?
・2022年上半期のオルカンのチャートのおさらい
・オルカンは今後どのような相場となっていくのか?
について解説していきます。
では1つ1つゆっくりと見ていきましょう。
2022年の下落相場は何故起こったのか?
2022年の株式市場に影響を与えた大きな出来事は次の2つです。
・ロシアによるウクライナ侵攻
・米国の急速な金利の引き上げ
これらの2つの出来事は全世界株を投資対象としている
オルカンには少なからず影響を与えています。
それぞれについて、どのような内容だったか?
具体的に見てみましょう。
2022年のロシアのウクライナ侵攻はオルカンにどういう影響があるか
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3NCF52+G3W7ZM+ONS+TVJ4X)
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
これをきっかけに世界の株式市場にも大きな影響を与えました。
・ルーブルの大暴落(現在はV字回復をし、戦争前以上にルーブル高となってます)
・各国の経済制裁によるロシア株の大暴落
これらの要因により相当荒れた相場となりました。
この内容はオルカンに影響があったのでしょうか?
オルカンは全世界対象のため、もちろんロシア株も対象となってました。
ただし、元々0.5%未満程度の保有率でしかありませんでした。
また、ロシア株をMSCI(オルカンのベンチマーク指数)から外すという発表もされました。
[2日 ロイター] – 株価指数を算出するFTSEラッセルとMSCIは2日、全ての指数からロシア株を除外すると発表した。
REUTERS
FTSEラッセルは7日から適用するとした。一方、MSCIは9日の取引終了時に適用すると明らかにした。
これらの要因により
オルカンとしてはウクライナ侵攻の影響はそれほど無かったと見てよいでしょう。
2月から3月にかけてオルカンは11%安となりましたが
その後3月末には年初の水準まで戻しています
このように、オルカン投資は個別銘柄投資とは異なり
世界の情勢などに合わせて自動的に排除したり、投資比率を整えてくれるのが何よりも魅力です。
その分リターンも少ないですが、株式市場調査に時間を割くことがなかなか難しい
30代から40代のサラリーマンの方などには投資先として非常に良いと私は思います
2022年の米国の急速な金利引き上げはオルカンにどういう影響があるか
オルカンに最も影響が大きかったのが米国の急速な金利の引き上げです。
2021年11月からテーパリングが開始し、徐々に金利を上げていくタイミングにおいて
コロナ禍からの急速な経済再開でモノの需要が増加。
中国などのゼロコロナ政策などの一部地域のサプライチェーンのボトルネックによって
米国は急激なインフレに見舞われます。
コロナ禍が開けて人々が経済活動を再開しようとしましたが
コロナによって経済活動を自粛している地域などからの物流が途絶えているため
モノづくりが進まずに、物価が高騰したのです
当初インフレは「一時的なもの」と捉えられていましたが
なかなかインフレは収まらず
米国でインフレ退治目的の金利引き上げが2022年3月から開始されました。
金利と株価はシーソーのような関係にあります。
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金利が上がると株価は下がります。
この影響を受けて、全世界対象のオルカンの基準価額も影響を受けて下落しました。
余談ですが、ナスダックに関しては29%安とレバナス勢が悲鳴を上げました
この米国の急速な金利引き上げによって、ドル円チャートにも影響が出て
急速な円安に進みました。40年ぶりの下落幅となりました
以上のことから、米国のインフレ退治の金利の急激な引き上げの影響はかなり受けていますが
ウクライナ戦争によるロシア株暴落の影響はあまり受けていない
というのが現状となります。
2022年上半期の投資信託オルカンのチャート
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2022年のオルカンのチャートを見てみましょう。
![](https://nakamoney.com/wp-content/uploads/2022/07/49ef72b19c9b2addea8db508ca9b00b7.jpg)
2022年1/7に17,194円をつけると、そこから3/8には14891円まで下がります。
14%安となりました
4/21には17,591円まで復活し、そこからアップダウンはあるものの
7月現在は16,714円と、そこまで大きく暴落はしてません。
米国の金利は2022年3月以降市場の予想を上回る利上げを繰り返しており
6月には0.75%の大幅な利上げとなったことを考えると
オルカンのチャートはそこまで大きな影響を受けることなく維持していると見ることが出来ます。
一方で、米国の主要指数とオルカンのベンチマーク指数ACWIの下落率を比較してみると
(※2022年1月から6/16まで)
指数 | 下落率 |
---|---|
S&P500 | 24%安 |
NASDAQ | 27%安 |
NYダウ | 19%安 |
ACWI | 24%安 |
このような結果となっています。
国・地域別構成比率では米国株がかなりの割合を占めてるため
米国株の主要指数と同等の下げ幅であることが分かります。
では、なぜオルカンはそこまで下げていないのでしょう?
オルカン投資に2022年円安の影響はあるのか?
オルカンは為替ヘッジ無しの商品です。
つまり、円安円高の影響をもろに受けます。
ドル円チャートは
2022年1月 →1ドル115円
2022年7月 →1ドル138円
20%のドル高となってます。
つまり、オルカンの基準価額は下がってはいますが
円安が20%進んだことにより、資産は増えています。
これは私個人の見解ですが
円高に進むシチュエーションは日本が金利を上げるとき
つまり、日本が金利を上げれば日本株が株安となります。
よって、為替リスクを気にして日本株に投資をするくらいなら
円安に進むと予測して外貨建て商品を買う方が長期的にはプラスになるのでは?
と、私は考えております
※為替も株価もこの先の値動きの正解はだれにも分かりません
色々な情報を自分なりに分析して自分で考えて投資をしましょう
投資信託オルカンはどこまで下がるか?2022年これからの予想
![](https://nakamoney.com/wp-content/uploads/2022/01/red-light-gcbe15ea18_640.jpg)
米国株の利上げによる下落相場の影響は少ないですが
それなりに受けております。
今後も米国株の影響を一番受けると考えて良いでしょう。
では、2022年以降の米国株はどのように推移していくのでしょうか?
2022年の米国は急激なインフレ退治を一番の命題としており
利上げをどんどん進めている状況です。
過去のチャートの歴史を見ると、利上げを繰り返した後にリセッション入り(景気後退)することが多く
次の記事にもリセッションの確率が高いことが掲載されています。
S&P500種株価指数が示唆する米国のリセッション(景気後退)確率は85%だと、JPモルガン・チェースのストラテジストが指摘した。米金融政策の誤りに対する懸念が背景にあるという。
bloomberg
また、次のようなことも掲載されておりました。
「早ければ年末にもリセッションに陥る可能性があるものの、6カ月程度の通常のシクリカルな低迷で済む可能性が高い。つまり、投資家は現在、ディフェンシブ株に一段と注目する必要があるが、2023年にはリセッションが終わり、新たな強気相場が訪れるという点は良いニュースだ」と指摘した
bloomberg
つまり、2022年利上げ、2023年にリセッション入りしたあとに
2024年以降に強気相場に転換する可能性が高いことを示しています
オルカンは基本的には
毎月の積立による長期投資が大前提です
2022年、2023年は我慢の年になりますが
ここで安く購入し積み立てた資産があとあと伸びていく可能性があります
30代40代の方の老後資金を目的とした長期投資の積み立てには
やはりオルカンが合っていると私は考えます。
まとめ
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3NCF52+G3W7ZM+ONS+TVJ4X)
今回の記事は2022年の下落相場が危険かどうかについてまとめました。
2022年は利上げやウクライナ戦争による株価下落が続いて不安になりますが
2024年からの強気相場に向けて粛々と仕込むことを目的として
焦らずに自分の余裕資金の範囲内で積み立て投資を
愚直に行っていきましょう。
5年で利益が出る投資のコツ。20年も待ってられない!
オルカン投資はローリスクな「長期投資」が主です。
20年も30年も待ってられないよ!という方は
自分の資産の3~5%の範囲でハイリスク投資を行うことをおすすめします。
闇雲にやってもリスクだけ負うことになります。
私が一番お勧めするのは次の教材
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こちらの教材は
・2022年最新の状況(インフレ、利上げ、ウクライナ戦争)に合わせた個別厳選10銘柄が分かる
・株歴40年超の熟練投資家の思考が学べる
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・PER、PBRなどの数値的根拠が分かるので、2023年、2024年と自分の力で見極める力がつく
これらのメリットの中でも
何よりも「株歴40年超の熟練投資家の思考が学べる」 このメリットがとても大きいです。
動画とPDFによる講座になりますが
知識を効率的に学ぶことが出来て、次からは自分自身の力で銘柄を選定することが出来ます。
30代40代、PERやPBRから銘柄選定することが出来れば周りに差をつけることが出来ます
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ここで得た利益を更にオルカンなどに分配することで
安全に利益を積み重ねることができます。私自身そうしてきました。
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安心の老後資金を貯めてます。
なかマネ
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