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食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント5選

OEM先選び方のアイキャッチ画像

この記事は
ラーメン店がEC・物販を始めるまでのストーリーを描いているシリーズ3作目です。
前回の記事はコチラ

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この記事では「OEM発注」が必要であることを書きました。
ここで疑問

・OEM発注先はどうやって選べばいいのか?
・メーカー毎にどういう特徴があるの?

という疑問を解決します.

この記事の簡単な用語解説
OEM ・・・ 製造メーカーが他社のブランドを製造すること
EC販売 ・・・ electronic commerceの略。ネット販売
ロット ・・・ 製品を販売する最小単位
NDA ・・・ 機密保持契約書

目次

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント5選

OEM製造メーカー選定ポイントは下記の5つ

  • 製造ロット
  • 細菌検査結果提出の可否
  • リードタイム
  • PL保険の加入状況
  • 責任の所存

この5つの中で最も重要なのは「製造ロット」です

1つづつ解説していきます.

この記事の信頼性

私はラーメン店を2店舗経営してますが
2020年2月よりEC・物販販売をスタートしました。
商品開発は2019年2月から開始でしたので約1年かかりました
この間、OEM選定先に1度失敗し半年ほどでやり直しとなってしまいました
1度目の失敗の反省を活かして2度目の選定で合致し商品開発に至りました。
この失敗の体験談を踏まえた解説となりますので
より皆さんに有益な情報を共有できるかと思います。

この記事を読むことで

・OEM選定に最低限必要な情報
・OEM選定で失敗しないポイント
・OEM業者が決まるまでの実際の流れ
・OEM発注から商品化までの実際の流れ

を学べます。
では、見ていきましょう。

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント【製造ロット】

一番重要な要素です。

ロットとは・・・
1度の注文で最低限必要な発注数です。
業者によって様々ですが例えば●●●個~●●●kg~
というように単位も様々です

私は「ラーメンスープの濃縮タレ」のOEM発注先を探したところ

  1. 90kg~
  2. 200kg~
  3. 500kg~

という3パターンのロットの業者が候補に挙がりました。
例えば1本あたり160gの製品開発をした場合

  1. 90kgの場合は 563本がロット
  2. 200kgの場合は 1250本がロット
  3. 500kgの場合は 3125本がロット

例えば製品の賞味期限が「製造から3か月」だった場合は
物販には「賞味期限の1/3を切った商品は売れない」という暗黙のルールがあるので
実質製造から2か月で売り切らなければロスになってしまいます。

このときに90kgであれば563本を2か月で売り切る必要があります
これが500kgの場合は3125本を2か月で売り切る必要が出てきます

つまりロットに関しては
・製品の賞味期限がどの程度になるか
・その賞味期限の2/3の期間のうちに製造分を売り切る販売能力が自社にあるか
の視点で選ぶべきでしょう。

90kgロットの特徴

このようにロットの小さい企業は、小回りが利くというメリットがあります。
小ロット対応は、あまり会社の規模が大きくない会社に多い印象です。


デメリットとしては会社規模が小さいため
・こちらの要望が実現できない(技術力が乏しい
・金額の小さいやりとりのため対応を後回しにされる
などの可能性があります。

会社規模が小さいため細かい相談などにもよく乗ってくれますが
その分出来ることも少なかったりします。

500kgロットの特徴

ロットの大きい企業は、会社規模自体も大きいことが多く
最大のデメリットとしては

そもそも相手にされない

ということも往々にしてあります。
ビジネスとして成立しない商品は門前払いとなることも多々あります。

話を通すにはある程度の物販としての実績が必要でしょう。

私がOEM発注として選んだ製造メーカーは

私は最初「90kgロット」にお願いをして半年間一緒に開発をしましたが

結果として「賞味期限問題」を解決することが出来ず断念しました


とてもよく相談に乗ってくれる会社ではありましたが下記のようなデメリットがありました。

・メールの返事が遅い(担当個人のメールアドレスもなく返事は1週間後など)
・データに基づいた変更をしてくれない(こちらから提案したレシピを変更する場合も根拠を示さない)
・賞味期限を延ばす技術が無い

上記のような中で半年やりとりして、結局商品化を断念しました

次に③(500kgロット)の製造メーカーに問い合わせしたところ
商品内容や販売目標数の時点で取り合ってくれませんでした。

最終的に②(200kgロット)の製造メーカーに問い合わせし
賞味期限の問題もメーカー側で工夫をしてくれたことで商品化に至りました。

ロットの選び方

各会社がロットを指定しているのには目的があります。

小ロット・・・小さい仕事でも欲しい まだ会社としてOEM開発には成熟していない
大ロット・・設備などもOEM開発向けに整っている が、小さい会社は相手にしてられない

などなど
このあたりを上手く見極めてOEM製造メーカーの選定を行う必要があります

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント【細菌検査結果提出の可否】

細菌検査結果の提出の可否

こちらは、必ずしも必要な内容ではありません
そのため検査結果を提出出来ないOEM製造メーカーに発注したとしても商品販売は出来ます。

じゃあどういうときに必要になるのか?


これは「EC・物販」をどこまで発展させるのか?によって変わってきます。

①自社販売のみ
②小売店へ卸で販売
③カタログなどに載せる通信販売

①、②については検査結果提出は求められません。
③をやりたい場合は提出が条件となっていることがあります

私の依頼したOEM製造メーカーは細菌検査結果提出は可能なメーカーでした。
ですが、他のOEM製造メーカーは検査結果は出せない というところもありました。
※検査自体に数万円の費用がかかるのでそこを避けたいためらしいです。

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント【リードタイム】

リードタイムとは・・・
商品の発注から納品までの時間
これが長いと、「小売店への卸」などを行う場合にネックになってくることがあります。

小売店への卸販売などは一度に大量の受注となるため
手持ちの在庫では足りなくなる場合があります。
その際にOEM製造メーカーに急いで発注を行いますが

ここでリードタイムが長いと機会損失に繋がってしまう懸念があります


規模の小さい製造メーカーなどは
こちらの発注量が少ない場合などは後回しにされて
リードタイムがかなり長くなってしまうこともあります。


気を付けましょう。

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント【PL保険の加入状況】

PL保険とは・・・
別名「生産物賠償責任保険」
製造物において消費者側になにかしらの不利益が被った場合に
それを補償する保険です。

通常はOEM製造メーカーであれば保険は加入してるはずですが
入ってなかった場合は何かあったときに非常に問題となりますので

最初に必ず確認しておきましょう。

食品のEC販売。OEM製造メーカーの選定ポイント【責任の所存】

PL保険とも関係しますが
製造物において消費者との間で何かしらの問題があった場合に

どちらが責任をとるか

という問題です。
基本的には問い合わせ窓口は請け負っても良いですが
生産物に関する責任の所存はOEM製造メーカー側に請け負ってもらうべきでしょう。

最初に契約する際の契約書などできっちりと確認しておきましょう

たとえ少額の取引であってもここはしっかりと確認するべきです。

OEM発注から商品化までの実際の流れ

ここでは実際に発注から商品完成するまでのフローを
私の体験を踏まえて公開します。

  1. OEM選定先1つ目に依頼 ここから半年経過して2へ
  2. 賞味期限が実現できないと断られる
  3. OEM選定先2つ目に依頼
  4. 商品規模が合わず門前払い
  5. OEM選定先3つ目に依頼
  6. まずは実現できるかどうか、商品をOEM先に納品
  7. OEM先から商品化可能の通知
  8. 契約書を交わす(機密保持契約書NDA
  9. 味、賞味期限の調整を繰り返す ここから半年経過して10へ
  10. 商品化

実際に契約書を交わしてからは後はこちらのレシピを渡して
OEM製造メーカー側の環境で商品を開発出来るかの検討となります。

こちらのレシピを渡すことになるので必ず
機密保持契約書(NDA)は結んでおきましょう
※2部作成しお互いで保管

まとめ

OEM製造メーカー選定ポイントは下記の5つ

・製造ロット
・細菌検査結果提出の可否
・リードタイム
・PL保険の加入状況
・責任の所存

もっとも重要なのは「製造ロット」です。
その会社が自分のやりたい商品と規模が合ってるかどうかが判断できます。
相手の会社の規模が大きすぎると存外な扱いを受ける可能もありますし
相手の会社の規模が小さすぎるとやりたいことがやれないかもしれません。

商品化となった場合に今後長くお付き合いする会社になります。
よく吟味して失敗のないようにしましょう。

商品開発後に実際にEC販売をはじめたい!という方は
コチラのおすすめECサイトの記事を参考にしてください。

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なかマネ

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!
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この記事を書いた人

30代になり「将来(老後)」を考えるようになり資産形成を開始。仕事の残業でなかなか株価をチェックすることが難しいですが、そんな私でも出来る投資方法として「オルカン」にはまりました。このブログでは、「オルカン」について徹底的に分析をし同じく30代から投資を始める、私のように「株価を毎日チェックせずとも投資したい!」というサラリーマンの方に向けて私の学んだ内容を初心者向けに私なりに解説していきます。同じ初心者だからこそ分かりやすい記事に出来ると思います!たまに仮想通貨やETFについても勉強した内容をアウトプット。飲食店経営経験もあるのでそちらのノウハウもアウトプット!

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